トカゲが砂漠で足を火傷しないために取る驚きの行動とは?

私達にはあまり馴染みが無いかもしれませんが、砂漠に住んでいるトカゲというのは砂漠という環境に適した進化を遂げています。

例えばエジプトの砂漠と聞くと、さんさんと太陽が照り付け砂は焼けるように熱い、歩いているだけで汗がかいてくるというイメージが連想されるのではないでしょうか。

こんな過酷な環境の中、ある種のトカゲが砂漠で足を火傷しないためにある行動をとることが発見されました。

今回はそんな砂漠のトカゲの驚きの生態について紹介してきます。

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砂漠でダンスする衝撃のトカゲ

アフリカのナミブ砂漠という地域に住んでいるアンチエタヒラタカナヘビは砂漠の熱さをしのぐために、驚きの行動をとります。

まず右前足と左後ろ足をあげて地面から離し、次に左前足と右後ろ足をあげて地面から離す。

これをリズムよく繰り替えすことで前足と後ろ足が地面に長い時間接触するのを避けて、火傷することを防いでいるのです。

この足をリズムよく上げる姿がまるでタップダンスをしているかのように見えるので、アンチエタヒラタカナヘビは砂漠でダンスをするトカゲとして良くメディアに紹介されています。

ちなみに足を上げる行動をするトカゲは他にも存在しますが、それは求愛行動のため使われることが多いです。

例えばオスのフトアゴヒゲトカゲはメスをおびき寄せるために、足を器用に使って手招きのような行動をとります。

これらのことから分かるように、トカゲにとって足というのは移動手段外にも様々な用途があることが分かります。

さらに砂漠に適応したトカゲ

アンチエタヒラタカナヘビの他にもさらに砂漠という環境に対して驚くべき進化を遂げたトカゲがいます。

それはオーストラリアの砂漠に住んでいるモロクトカゲという種類のトカゲです。

モロクトカゲは体中にトゲが生えており、このトゲには人間の目では目視できないほど細かい溝が走っており、この溝はモロクトカゲの口までつながっています。

なぜこのような体になっているのかというと、砂漠に漂う水蒸気や極まれに降ってくる雨などを全身のトゲでキャッチし、溝を通して口に運ぶためです。

砂漠というのはみなさんのご想像通り、水分を確保しなければ命はありません。

このモロクトカゲはそれを知っているかのように、体全体が水分を効率よく得るための進化を遂げてきたのです。

まとめ

○アンチエタヒラタカナヘビは砂漠で足を火傷しないように足上げダンスをする
○求愛行動や威嚇など、トカゲにとって足というのは様々な使用用途がある
○モロクトカゲは全身にトゲを生やし、わずかな水も逃がさないように進化を遂げた

今回ご紹介した通り、砂漠には砂漠という過酷な環境で生き抜くために様々な進化を遂げたり、行動を工夫してきた種類であふれています。

トカゲという小さな動物でも一生懸命に生き抜こうとして、進化を続ける姿を見ると生命の神秘性を感じずにはいられません。

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