トカゲに限らず、ヘビやヤモリなどの爬虫類は脱皮をすることで知られています。
脱皮は人間でいうと古い角質を落とし、新しい肌を出すようなもので、生きていくうえで必須な行為なのです。
飼育しているトカゲが脱皮失敗を起こしてしまうと、新しい皮膚が出てこない以外にも様々なデメリットがあります。
今回の記事ではトカゲの脱皮失敗を防ぐための、たった1つの方法をご紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
トカゲが脱皮失敗を起こすとどうなるのか
トカゲが脱皮失敗を起こすことを「脱皮不全」といい、トカゲを飼育している人なら必ず直面する問題となります。
序文において、トカゲにとって脱皮というのは古い角質を落として新しい肌を出すようなものだと説明しましたが、脱皮失敗を起こすことは古い角質がそのまま体にたまってしまい、最悪の場合はその部分が壊死してしまうことになります。
特にトカゲは指先などの細かい部分の脱皮失敗を起こすことが多いため、飼い主が注意深く観察してあげる必要があります。
基本的に脱皮というのはトカゲ自身に任せるものですが、何時間たっても皮がはがれていない場所についてはピンセットなどで優しく剥がしてあげると良いでしょう。
もしなかなか皮がとれない場合はガーゼなどにぬるま湯をつけて、皮が残っている場所を拭いてあげます。
こうすることによって古い皮膚が体から浮き上がり、簡単にピンセットで剥がせるようになります。
脱皮失敗を予防するたった1つの方法
ではトカゲの脱皮失敗を予防するためにはどんな対策をとれば良いのでしょうか。
ずばり、脱皮失敗を予防するためにはケージ内の湿度をあげることが重要になります。
これはトカゲだけではなく、ヘビなどの飼育にも使われるテクニックです。
湿度をあげることによって古い皮がはがれ易くなり、脱皮失敗を防ぐことが出来ます。
やり方はとても簡単で、ケージ内に霧吹きで水を何回か吹きかけるだけです。
このときトカゲに直接当たらないように注意してください。
トカゲはストレスによっても脱皮失敗を起こしてしまうので、極力刺激を与えないようにしましょう。
まとめ
○トカゲは脱皮をすることによって古い皮膚と新しい皮膚を入れ替えている
○トカゲが脱皮失敗を起こすと、体の一部分が壊死してしまう可能性がある
○脱皮失敗を防ぐためにはケージ内の湿度を上げると良い
今回はトカゲが脱皮失敗を起こしてしまうと起こることや脱皮失敗を防ぐための対処法についての説明をしました。
トカゲを飼育するにあたって、脱皮に関する知識は覚えておいた方が必ず役に立ちます。
普段から飼育しているトカゲをよく観察し、脱皮が上手くできているかどうかをしっかりチェックしましょう。