トカゲといえば爬虫類であり、繁殖の際は卵を産みます。
しかしトカゲが産卵をする時期や産卵場所についての知識というのは、普段ではなかなか知り得ないのではないでしょうか。
今回はトカゲの産卵時期や産卵場所についての解説や雑学的な要素をご紹介していきたいと思います。
トカゲの産卵時期について
トカゲの産卵時期は住んでいる環境によって左右され、特に気温がポイントとなるそうです。
多くの観察結果によって判明したのは、気温が高い地域のトカゲは気温が低い地域に住んでいるトカゲに比べて、産卵時期が早まっているということでした。
これは同じ種類のトカゲでも見られる現象であり、日本国内でも北の方、つまり寒い地域に住んでいるニホントカゲは6月くらいに産卵をし、暖かい地域に住んでいるニホントカゲは5月くらいに産卵をするということが分かっています。
また卵から孵化する速度も温度が高ければ高いほど早まります。
個体にもよりますが、平均的にはトカゲの卵から幼体が孵化するまでには50~70日ほどかかるそうです。
そして孵化直後の幼体はまだ餌を食べることが出来ませんので、お腹にヨークサックという栄養を貯めこんだ袋のようなものを抱えています。
このヨークサックから徐々に栄養を取り入れて、ある程度成長すると、自分から餌を食べるようになります。
トカゲの産卵場所について
トカゲの産卵場所についてですが、どのトカゲに関しても1つの共通している点があります。
それは外敵に卵を食べられないような場所を産卵場所に選ぶという事です。
なので多くのトカゲは深く穴を掘ってその中を産卵場所に選んだり、岩の下などに卵を産み付けたりします。
トカゲを飼育したことがある人なら分かると思いますが、メスのトカゲは交尾した後はしきりに穴を掘って産卵場所を作り始めます。
人間に飼われているという天敵に襲われない状況においても、本能的に卵を土の中に隠すという習性が働いているためです。
基本的にトカゲは卵のそばにいて見守るという事はせず、卵を産んだ後はまた別の活動を再開するため、最初から土の中に隠しておく方が効率が良いのだと思います。
まとめ
○トカゲの産卵時期は気温が高いところと低いところでは変わってくる
○トカゲは土の中や岩の下など、外敵に襲われずらいところを産卵場所とする
○トカゲのメスは卵を産んだ後は放置して、また別の活動を再開する傾向がある
以上がトカゲの産卵時期や産卵場所についての解説となります。
やはりポイントとなるのは外敵に卵を狙われないという部分なのではないでしょうか。
どんな生き物も子孫を残すという行動は本能的に刻まれていますので、いかに自分の子どもたちを安全に孵化させるのか、トカゲもいろいろ工夫しているということが分かりました。