みなさんは恒温動物、変温動物という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
私達人間、その他多くの哺乳類は恒温動物にあたり、今回紹介するトカゲは変温動物にあたります。
私達とは違い変温動物であるトカゲはいったいどのように温度調節をしているのか、今回はその点についてご紹介していきます。
トカゲは自分の体温を保てない?
そもそも変温動物であるトカゲは自分の体温を保っておくことが不可能なため、恒温動物と比べて極端に寒さに弱いという特徴を持っています。
つまりトカゲ自身に備わっている温度調節機能は恒温動物に比べるとほぼ無いに等しいので、周りの環境を利用して生き延びるしか方法はありません。
よく野生のトカゲが日向ぼっこをしている様子がドキュメンタリーなどで撮影されていますが、あれは寒いところへ移動する前に少しでも自分の体温を高くしておくために行っている行為です。
逆に暑すぎる環境にいる場合は、トカゲは日陰に行ったり水辺に移動するなどして、適切な温度調節を図ります。
トカゲ以外の爬虫類、つまりヘビやヤモリなども変温動物であるため、気温の低下などに巻き込まれてしまうとすぐに動きが鈍くなってしまいます。
なので寒い地域に住んでいる爬虫類は土の中に住処を作って、寒さをしのぐ習性があると言われています。
飼育の際の温度調節はどうすれば良いのか
温度調節機能がほぼ無いトカゲですので、ペットとして飼う場合は私達飼い主が温度調節をしてやらなければいけません。
なのでトカゲを飼育する人にとってヒーターやホットライトなどが必ず必要になります。
もう1つ重要な点がケース内の温度をすべて一定にするのではなく、暖かいスポットと少し涼しいスポットを作り、トカゲ自身が移動をして温度調節が出来るようにしてあげることです。
一般的にお勧めされているのが、暖かいスポットでは38℃で涼しいスポットで28℃ほどをキープすることで、この温度差がトカゲにとって心地よい環境となるそうです。
哺乳類しか飼ったことが無い人はなかなかここまで細かい温度調節をするのは難しいかもしれませんが、変温動物を飼うにあたっては必須な知識ですので覚えておくと良いでしょう。
まとめ
○トカゲは変温動物であるため体温を保つことが難しい
○野生のトカゲは場所を移動することによって温度調節をしている
○飼育する際は暖かいスポットと涼しいスポットを作ってあげる事が重要となる
今回はトカゲの温度調節機能についての解説をしましたが、私達のような恒温動物とは違い、かなり大変だということが分かったと思います。
これからトカゲなどを飼育したいと思っている方は、温度調節には特に気を付けるようにしましょう。