トカゲ、イモリ、ヤモリ、この3種の生き物は一般的に似ていると思われがちですが、まったく別の種類の生き物です。
しかし爬虫類や両生類に詳しい人でないと、なかなかその違いを説明するのは難しいですし、判別するのも難しいのではないでしょうか。
ということで今回はトカゲ、イモリ、ヤモリの違いを知り、判別する簡単な方法をお伝えしていきたいと思います。
爬虫類と両生類という違い
まず一番の違いとしては、トカゲとヤモリは爬虫類、イモリは両生類だということです。
多くの人はトカゲが爬虫類であるということが分かっていても、ヤモリとイモリではどちらが爬虫類でどちらが両生類か、ということについてはあまり知られていないのではないでしょうか。
イモリは両生類なので、この3種の中では最も違いが分かりやすいです。
両生類は水と陸の両方で生活が出来ることを意味しますので、水かきがあったり体表が湿っているものはトカゲでもヤモリでもなく、イモリだと確定できます。
問題や同じ爬虫類同士である、ヤモリとトカゲの違いについてです。
爬虫類にある程度詳しい人なら、見た目だけである程度ヤモリとトカゲを判別できるかもしれませんが、知識のない人だとどこを見て判別して良いか分からないと思います。
では、どうすればヤモリとトカゲの違いははっきりと分かるのでしょうか。
トカゲとヤモリの確実な見分け方
トカゲとヤモリの確実な見分け方としては、壁に張り付くかどうかで判別することが出来ます。
なぜなら、ヤモリは足のつま先の部分にシーティーと呼ばれる人の目では確認できないほど小さな毛でおおわれており、この毛のおかげでどんな表面の壁にでも張り付くことが出来るのです。
イグアナなどのトカゲは木に登ることはできますが、ガラスなどのツルツルした表面には張り付かないのがヤモリとの違いです。
ちなみにヤモリが壁に張り付く原理は専門用語で「ファンデルワールス力」といい、2000年にルイスアンドクラーク大学のケラー・オータムン教授らにより解明されました。
このように専門機関で研究されるほど、ヤモリが壁に張り付く能力というのは精密かつ強力なものだということです。
まとめ
○ヤモリとトカゲは爬虫類だが、イモリだけは両生類
○ヤモリは壁に張り付くが、トカゲは壁に張り付くことはできない
○ヤモリは足に生えている細かい毛によって壁に張り付くことが出来ている
今回はトカゲ、ヤモリ、イモリの違いや判別方法について説明をしました。
この3種の生物はなかなか野生で見かけることはないかもしれませんが、ちょっとした知識として頭の中に入れておくのも良いのではないでしょうか。