みなさんはトカゲの脳がどのような機能を持っているかご存知でしょうか?
ほとんどの方はトカゲの外見に対する特徴は知っていても、脳などの体内構造的な知識は普段知ることが出来ないものです。
という事で今回の記事ではトカゲの脳の特徴を分かりやすく説明するために、人間の脳機能と比較して解説していこうと思います。
人間とトカゲの脳ではどのような違いがあるのか、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
トカゲの脳になくて、人間の脳にあるもの
トカゲの脳と人間の脳を比較すると、トカゲの脳にはある重要なものが欠けていることが分かります。
それは「理性」です。
この理性というのは人間の脳にある前頭葉や大脳新皮質という部分がコントロールしているのですが、トカゲには前頭葉や大脳新皮質がないので理性が働かないのです。
トカゲが動くものに対して無意識にとびかかったり、ちょっとした刺激に対してもすぐに逃げ出してしまうのは、理性が働く前に本能で行動しているからということになります。
ただし本能だけで動くということは、自然界においては別に悪いことではありません。
なぜなら弱肉強食の世界では、捕獲できる獲物はすぐに捕らえ、自分より強い相手が近くにいそうだったらすぐに逃げるという本能からの行動が大切になるからです。
人間の脳の中にトカゲの脳が入っている?
トカゲの脳は本能を司っているということを説明しましたが、実は人間の頭の中にもトカゲの脳のようなものが入っていることを知っていましたか?
私達の脳のなかにある「偏桃体」という部分がそれにあたり、別名トカゲ脳とも呼ばれています。
私達が恐怖や不安を感じるのはこの偏桃体があるからです。
この偏桃体が活動してくれているおかげで、私達は危険なことを控えたり、ストレスになりそうなものを遠ざけて回避することが出来ます。
これはトカゲが自然界で生き延びるためにしていることと同じで、人間もときには本能に従って危険を回避することがとても重要だという事が分かります。
以上のことを踏まえると、人間の脳は理性を司る前頭葉や大脳新皮質と本能を司る偏桃体がお互いにチームワークを発揮し、必要なときにその能力を出していることになります。
まとめ
○トカゲの脳は本能を司っており、自然界の中で生き抜くことに特化している
○人間の脳には前頭葉や大脳新皮質があるおかげで理性を保つことが出来る
○人間の脳の中にある偏桃体は、トカゲの脳と同じように本能を司る部分である
今回の記事ではトカゲの脳について、人間の脳と比較して説明をしてみましたがいかがだったでしょうか。
また、自然界においていかに本能を働かせることが生き抜くことに繋がるのかが分かったと思います。
この記事を読んだ方なら、もし今後恐怖や不安を感じる場面に遭遇したら、「今は自分の中のトカゲ脳が反応しているんだな」と俯瞰的に自分の感情を観察できるかもしれませんね。