トカゲといえば凶暴ですぐに噛みつくというイメージを持っている方もいると思いますが、実はそんなことはありません。
トカゲは自分のテリトリーが脅かされたり、生命の危機を感じてから初めて威嚇の行動をとるのです。
ではトカゲの威嚇の行動にはどんなバリエーションがあるのでしょうか?
今回の記事ではトカゲが威嚇の時にとる行動を3つ紹介していきたいと思います。
トカゲが威嚇の時にとる3つの行動とは
トカゲの威嚇には様々なバリエーションが見られますが、一番ポピュラーなものといえば口を大きく開けるという行動です。
ヘビやヤモリといった他の種類の爬虫類も威嚇の際は口を大きく開けるという行動をとります。
次にボビングと呼ばれる、頭を上下にリズミカルに振るという行動が挙げられます。
こちらは威嚇というよりかは、これ以上近づくと攻撃するぞという警告に近いような感じです。
だいたいはこのボビングで警戒し、さらに自分のテリトリーに迫られると口を大きく開けて威嚇するという流れが出来上がっています。
3つ目の行動は、音を出して威嚇するというものです。
音を出すといっても、鳴き声を出すというわけではありません。
肺に空気をためてそれを勢いよく吐き出し、その吐き出された空気がトカゲの声門を通ることによって、シャーと音が鳴り、それが威嚇になるという事です。
特殊な威嚇行動をとるトカゲ
先ほどご紹介した3つの行動以外にも、特殊な威嚇行動を持つトカゲがいます。
それは1980年代に日本でも一時期大流行となったエリマキトカゲです。
エリマキトカゲはオーストラリア北部に生息しているトカゲであり、威嚇する際には大きく口お開けながら首周りにあるエリ状の皮膚を広げるのが特徴です。
エリ状の皮膚を広げて威嚇しても相手が向かってきた場合、エリマキトカゲは後ろ足2本を器用に使ってダッシュで逃げることが出来ます。
このような行動をするトカゲは世界中調べてみてもエリマキトカゲ以外にはなかなか見つかりません。
これらのユニークな特徴から日本でも大流行したのが納得できます。
まとめ
○トカゲの威嚇行動の中で最も多いのは大きく口を開けること
○トカゲは威嚇する際には空気を勢いよく吐き出して音を出すことがある
○エリマキトカゲはエリを広げたり二足歩行でダッシュをするなどの特殊な威嚇行動で有名
今回はトカゲが威嚇をするときに行う3つの行動についてご紹介しました。
威嚇という行動は自然界においては自分が生き残るために必要不可欠な行動であり、地球上に住んでいるほとんどの動物が独自の威嚇行動を身に着けています。
今後はエリマキトカゲ以外にもさらにユニークな威嚇行動をするトカゲが見つかる日が来るかもしれませんね。