トカゲをじっくりと観察していると、たまに口を開けることがあります。
例えば犬や猫などはあくびをするときに口を開けたりしますが、トカゲはそもそもあくびなどをするのでしょうか?
今回はトカゲが口を開ける行動について、どのようなときに起きるのか、なぜそのような行動をするのかについて解説していきたいと思います。
温度調節としての行動
トカゲが口を開ける理由の1つとして、体内の温度調節をしている可能性があります。
特に日光浴をしているときなどは太陽光を浴びて体の外側は温まりますが、体の内側まで温まるのには時間がかかります。
そこで口をあけて温かい空気を取り入れることによって、体の内側から温めているということです。
もし飼育しているトカゲが保温ライトの近くで口を開けていたら、それも温かい空気をたくさん取り入れようとしている証拠です。
逆に暑すぎる場合も口を開けて放熱する習性がありますので、口を開けている姿を見たらケージ内の温度が適度に保たれているかチェックする必要があります。
もし常に口を開けていたり、保温ライトの近くでもないところで口を開けていたりすると病気の疑いもありますので、そのような場合は専門機関に診てもらうと良いでしょう。
威嚇としての行動
トカゲが口を開ける行動をとるもう1つの理由は、威嚇です。
威嚇のときに口を開けるのは相手が近づいてきたときにすぐに噛みつけるように、そして攻撃の意思表示を相手に見せるためです。
もし飼育しているトカゲを触ろうとして、威嚇行為をされたら落ち着くまで待ってみましょう。
トカゲがお腹を空かせていたり発情期になっていたりすると特に威嚇行為をしやすくなりますので、そのような状態のときはトカゲを刺激しないように注意してください。
またトカゲには毒こそないものの、顎の力は結構強いので噛まれた場所に歯型が残ったりします。
ケージ内を掃除するときなどは必ず軍手を着用するようにして、もし万が一噛まれた場合は消毒をまず第一に行うようにしましょう。
まとめ
○トカゲは温度調節のために口を開けることがある
○トカゲが常に口を開けていたらケージ内の温度が適切でないか、病気の可能性がある
○トカゲは威嚇の際に口を開け、相手に攻撃の意思表示を見せる
今回はトカゲが口を開けるという行動について、その行動をとる状況や理由についての解説をしました。
口を開けるという1つの行動をとってみても、その行為には様々な用途があるという事が分かっていただけたと思います。
もし飼育しているトカゲが口を開けていたら、ケージ内の温度が適切なのか再度チェックしてみると良いでしょう。