野生のトカゲは昼になると木のかげや草むらから抜け出し、日光のあたる場所で日向ぼっこをします。
なぜならトカゲは自分の体を温めることによって得られる効果を本能的に知っているからです。
では、トカゲは自分の体を温めることで何を得ているのでしょうか?
今回の記事では、トカゲを体を温める効果やメリットついて解説していきます。
活動のためのエネルギーを貯める
トカゲは変温動物であるため、気温の変化に伴って自分の体温も大きく変化していきます。
適度な音が保たれれば餌を探しにいったり、巣を作ったりするなどの活動をすることが出来ますが、温度が低下すると体の動きが鈍くなり、さらに温度が低くなると仮死状態に陥ってしまうのです。
例外として、日本の東北地方や北海道に住んでいるトカゲなどは寒さに対する耐性が備わっているため、他のトカゲと比べてもある程度の低温には耐えることが出来ます。
しかし、寒さに耐性のあるトカゲでも日中に日光浴をするという本能的な部分は共通しています。
これらのことから分かるように、日光を浴びて体を温めるという行為はすべてのトカゲの遺伝子に刻まれるほど重要な行為だということです。
私達がペットとしてトカゲを飼育する際にも、ホットスポットと呼ばれる、保温ライトを利用した日光浴スポットを人工的に作ってあげないといけません。
餌の食いつきも温度次第
トカゲの体が温まることによって、日中の活動が活発になるという事はもうお話した通りです。
実はトカゲを飼育している人にとってこの情報はとっても役に立つもので、トカゲが餌を食べなくなってしまった、という悩みにも応用することが出来ます。
つまりトカゲが餌を食べなくなってしまったときは、温度を少し上げることで体が温まり、餌の食いつきが改善される可能性が出てくるという事です。
しかし、急激に温度を上昇させることは危険ですのであくまでも2,3℃の範囲内でゆるやかに温度を上げてみましょう。
実際にトカゲの餌が食べなくなった人たちがケージ内の温度を変化させた結果解決したというケースは多数存在します。
もしケージを温めても餌の食いつきが悪い場合は獣医さんなどに診てもらうことを先決しましょう。
まとめ
○トカゲが体を温めることは、日中の活動のためのエネルギー充電のようなもの
○トカゲの種類によっては寒さや暑さへの耐性が異なる
○トカゲの餌の食いつきが悪いときは温度を少し上げると改善が見込める
今回はトカゲが体を温めることの効果や得られるメリットなどについて解説をしました。
変温動物であるトカゲにとって、体を温めるということがどのくらい大切なことなのかが分かったのではないでしょうか。
晴れた日などに自然豊かな場所に出かけてみると、日光浴をしているトカゲが見つけることが出来るかもしれません。