トカゲとヤモリ、この2種類の動物は見た目こそそっくりですが、生態は全然違うという事をみなさんは知っていますか?
今回はそんなトカゲとヤモリの生態の違いについて、様々な観点から解説していきたいと思います。
爬虫類についてもっと詳しくなりたい方や、トカゲとヤモリについて興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
トカゲとヤモリの見た目について
爬虫類についてある程度詳しい方ならトカゲとヤモリの違いは見た目だけである程度推測することが出来ます。
しかしそうではない人にとって皮膚の色や体のフォルムなどで違いを推測するのはとても困難です。
そんな爬虫類に詳しくないという方でもトカゲとヤモリの違いを見た目だけで判断できる、ある裏技のようなものがあります。
それは「まぶた」に注目して観察をすることです。
トカゲは先祖が鳥類ですのでまぶたがあり、ずっと観察をしていれば瞬きをする瞬間が見られます。
それに対してヤモリにはまぶたが無く、透明な膜が眼球を覆っています。
そのためトカゲは瞬きをするのに対してヤモリは瞬きをしないのです。
もしトカゲとヤモリの違いを認識したい場合は、まぶたに注目してみると良いでしょう。
足の構造の違い
トカゲとヤモリは足の構造が違っているため、トカゲは壁にはりつくことが出来ないのですがヤモリは壁に張り付くことが出来るという特徴を持っています。
トカゲは壁に張り付いて動き回る虫を捕食することは出来ませんが、ヤモリは自由自在に壁を登って虫を捕食することが出来るのです。
この生態の違いから、ヤモリの方が餌を探索する能力が高いということが分かっています。
ではなぜヤモリは壁に自由自在に張り付くことが出来るのでしょうか。
それはトカゲの足の裏に生えてある、顕微鏡でないと確認できないほど細かい毛がビッシリ生えていることがポイントとなります。
この細かい毛の集合体が壁のわずかな凹凸と噛みあうことによって、ヤモリは壁に張り付くことが出来るのです。
この特殊な足の構造により、ヤモリはガラスなどのツルツルの表面でも自由に移動が出来るようになっています。
まとめ
○トカゲにはまぶたがあるが、ヤモリにはまぶたが存在しない
○トカゲは壁に張り付くことが出来ないが、ヤモリは壁に張り付くことが出来る
○ヤモリが壁に張り付くことが出来るのは足の裏に生えている、人間には目視できないほど細かい毛が壁の凹凸と噛み合わさるためである
今回の記事ではトカゲとヤモリの生態の違いについて説明しました。
細かい生態の違いについて説明していくとかなり長くなりますので、誰にでも分かりやすい、比較的明確な違いについて重きを置いています。
ぜひ今後トカゲとヤモリを見分ける際は今回の記事で紹介した知識を活用してみてください。